治療上の注意

マクロライドは必ず他の治療薬と併用します
マクロライド耐性化の抑止とマクロライド耐性への対応
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マクロライド(クラリスロマイシンあるいはアジスロマイシン)は肺MAC症治療のキードラッグですが、単剤投与やエタンブトールを併用しないレジメンでの治療を避けるようにとされています(表3)1)。
表3:「成人肺非結核性抗酸菌症化学療法に関する見解ー2023年改訂ー」マクロライド耐性に関する記載
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マクロライド
耐性化の抑止 -
キードラッグであるマクロライド(CAMあるいはAZM)の耐性化を抑止することが重要であり、マクロライド単剤治療、マクロライドとキノロンやRFPなどEBを含まないレジメンでの治療を避ける。
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マクロライド
耐性の場合 -
EB、RFPあるいはRBTにアミノグリコシド(AMK点滴、SM筋注、難治例であればALIS)を併用する。CFZやシタフロキサシン(STFX)の使用も考慮されるが保険適用はない。
CAM:クラリスロマイシン、AZM:アジスロマイシン、RFP:リファンピシン、EB:エタンブトール、RBT:リファブチン、AMK:注射用アミカシン、SM:ストレプトマイシン、ALIS:アミカシンリポソーム吸入用懸濁液、CFZ:クロファジミン
日本結核・非結核性抗酸菌症学会 非結核性抗酸菌症対策委員会, 日本呼吸器学会 感染症・結核学術部会. 結核. 2023; 98(5): 1-11.
マクロライド耐性例の治療アウトカム
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マクロライド耐性の肺MAC症は予後不良であることが知られています。
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海外の報告2)では、マクロライド耐性の肺MAC症患者34例を後ろ向きに調査したところ、良好な治療アウトカムが得られた患者は5例(15%)で、その他の85%の患者は不良な治療アウトカムでした。さらに、耐性診断後の5年死亡率は47%でした(図3)。
図3:マクロライド耐性肺MAC症患者の治療アウトカム(海外データ)

対象・方法:2002〜2014年にソウルの大規模総合病院でマクロライド耐性肺MAC症と診断された34例の診療記録を後ろ向きに調査し、臨床的特性や治療アウトカムを評価した。
Moon SM, et al. Antimicrob Agents Chemother. 2016; 60(11): 6758-6765. より作成
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肺MAC症治療では副作用のため3剤併用が難しい場合もありますが、副作用が発現した場合でも原因薬剤を特定し、使用可能な薬剤を2剤以上用いて治療を継続することが大切です3)。
References
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日本結核・非結核性抗酸菌症学会 非結核性抗酸菌症対策委員会, 日本呼吸器学会 感染症・結核学術部会. 結核. 2023; 98(5): 1-11.
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Moon SM, et al. Antimicrob Agents Chemother. 2016; 60(11): 6758-6765.
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日本結核病学会 編. 非結核性抗酸菌症診療マニュアル. 医学書院; 2015.
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