疾患の経過

肺NTM症を無治療で放置すると進行し重篤化することも
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肺NTM症は一般的には緩徐に進行しますが、臨床経過は患者によって異なります。無治療でも長期間悪化しないケースがある一方、海外の後ろ向き研究では、無治療で経過観察した肺MAC症患者の62.5%(305/488例)は、診断後3年以内に治療開始を要する悪化をきたしたことが報告されています1)。また、治療を受けても進行する予後不良なケースもあります2)。
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無治療のまま放置すると最終的には多くの患者が呼吸不全に至る難治性疾患です。重症化すると死亡に至ることもあります2)。罹患率の増加とともに死亡数も増加しており、2022年の厚生労働省の人口動態調査では、年間2,360人がNTM症により死亡し、このうち1,158人が肺NTM症により死亡していたことが報告されています3)。
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また、治療が成功しても、環境中から新たにNTMに感染し再発すること(再感染)や4)、肺病変の中に残存していたNTMが再度増殖して再発すること(再燃)もあり、治療後も再発に注意が必要です(表1)5)。
表1:肺NTM症の再発
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再感染
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環境中のNTMから新たに感染して再発する
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再燃
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肺病変の中に残存していたNTMが再度増殖して再発する
中川拓, 小川賢二. 呼吸器ジャーナル. 2018; 66(4): 608-615. より作成
References
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Hwang JA, et al. Eur Respir J. 2017; 49(3): 1600537.
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日本結核病学会 編. 非結核性抗酸菌症診療マニュアル. 医学書院; 2015.
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政府統計の総合窓口e-Stat. 人口動態調査 / 人口動態統計 確定数 死亡(2022年). https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450011&tstat=000001028897&cycle=7&year=20220&month=0&tclass1=000001053058&tclass2=000001053061&tclass3=000001053065&stat_infid=000040098339&result_back=1&tclass4val=0 (2024年4月25日に利用)
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Wallace Jr RJ, et al. Am J Respir Crit Care Med. 1998; 158(4): 1235-1244.
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中川拓, 小川賢二. 呼吸器ジャーナル. 2018; 66(4): 608-615.