気管支拡張症とは

  • 気管支拡張症は不可逆的な気管支の拡張を伴う炎症性疾患であり、国内の患者数は10万人以上1)と推計されています。

  • 国内の気管支拡張症の死亡者数は近年増加しており、2024年の死亡者数は喘息を超える数字となっています2)

気管支拡張症の特徴

気管支拡張症は不可逆的な気管支の拡張を伴う炎症性疾患

気管支拡張症は、気管支の持続的かつ異常な拡張、咳嗽、喀痰の産生、再発性気管支感染症、増悪を特徴とする慢性かつ進行性の炎症性疾患です3,4)
胸部CT画像では、気管支肺動脈径比の増加、末梢気管支の視認化、気管支の先細りの消失などの特徴的な所見を認めます5-7)

気管支拡張症患者の胸部CT所見5-7)

気管支拡張症患者の胸部CT所見拡大

特徴:気管支の持続的かつ異常な拡張、咳嗽、喀痰の産生、再発性気管支感染症、増悪3,4)

3)Keir HR, Chalmers JD. Semin Respir Crit Care Med. 2021; 42(4): 499-512.
4)Chalmers JD, et al. Nat Rev Dis Primers. 2018; 4(1): 45.【利益相反】著者にインスメッドの諮問委員を務めた者が含まれる。
5)Contarini M, et al. Eur Respir Rev. 2018; 27: 180016.
6)Tokuda H. Jpn Open Respir Med. 2017; 1: e00027.
7)Hill AT, et al. Thorax. 2019; 74(Suppl 1): 1-69.【利益相反】著者にインスメッドから資金提供を受けた者が含まれる。

気管支拡張症の疫学

国内の患者数は10万人超

日本の健康保険のデータを用いた検討によると、2021年度には人口10万人あたり86人程度がこの病気と診断されています1)。このことから、国内の患者数は10万人以上と推定されます1)
年齢が上がるにつれて有病率は増加し、男性より女性に多くみられます8)

国内の患者数

国内の患者数拡大

1)日本呼吸器学会. 呼吸器の病気. Iその他. 気管支拡張症 https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/i/i-01.html(2026年6月23日閲覧)
8)厚生労働省. 患者調査(令和5年) 総患者数、性・年齢階級(5歳)×傷病小分類別 https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450022&tstat=000001224321&cycle=7&tclass1=000001224322&stat_infid=000040234426&tclass2val=0(2026年6月23日閲覧)

国内の死亡者数は喘息を超える1,131人(2024年)

厚生労働省の人口動態統計によると、国内の気管支拡張症の死亡者数は近年増加しており、2024年の死亡者数は1,131人でした2)
これは同年の喘息の死亡者数1,088人を超える数字となっています2)

国内の死亡者数(2024年)

国内の死亡者数(2024年)拡大

厚生労働省:人口動態調査/人口動態統計確定数死亡 https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450011&tstat=000001028897&cycle=7&tclass1=000001053058&tclass2=000001053061&tclass3=000001053065&result_back=1&tclass4val=0(2026年6月23日閲覧)

経時的な呼吸機能の低下や死亡リスクを伴う

気管支拡張症の長期経過をみると、病状が安定した状態と急激に悪化する状態が点在し、軽度/中等度の増悪と重度の増悪を繰り返すことが呼吸機能の低下に関連します9)
そのため、増悪頻度と重症度の管理は長期転帰の改善に重要とされています。

気管支拡張症の経時的変化

気管支拡張症の経時的変化拡大

Disclaimer Acknowledgement: This material has not been reviewed prior to release; therefore the European Respiratory Society may not be responsible for any errors, omissions or inaccuracies, or for any consequences arising there from, in the content. Reproduced with permission of the ERS © 2026.
Cite this article as: De Angelis A, Johnson ED, Sutharsan S, et al. Exacerbations of bronchiectasis. Eur Respir Rev 2024; 33: 240085 [DOI:10.1183/16000617.0085-2024].

Angelis AD, et al. Eur Respir Rev. 2024; 33(173): 240085.
【利益相反】著者にインスメッドからコンサルタント料等を受領した者が含まれる。

REFERENCES

  • 日本呼吸器学会. 呼吸器の病気. I.その他. 気管支拡張症 https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/i/i-01.html(2026年6月23日閲覧)

  • 厚生労働省. 人口動態調査/人口動態統計確定数死亡 https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450011&tstat=000001028897&cycle=7&tclass1=000001053058&tclass2=000001053061&tclass3=000001053065&result_back=1&tclass4val=0(2026年6月23日閲覧)

  • Keir HR, Chalmers JD. Semin Respir Crit Care Med. 2021; 42(4): 499-512.

  • Chalmers JD, et al. Nat Rev Dis Primers. 2018; 4(1): 45.【利益相反】著者にインスメッドの諮問委員を務めた者が含まれる。

  • Contarini M, et al. Eur Respir Rev. 2018; 27: 180016.

  • Tokuda H. Jpn Open Respir Med. 2017; 1: e00027.

  • Hill AT, et al. Thorax. 2019; 74(Suppl 1): 1-69.【利益相反】著者にインスメッドから資金提供を受けた者が含まれる。

  • 厚生労働省. 患者調査(令和5年) 総患者数、性・年齢階級(5歳)×傷病小分類別 https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450022&tstat=000001224321&cycle=7&tclass1=000001224322&stat_infid=000040234426&tclass2val=0(2026年6月23日閲覧)

  • Angelis AD, et al. Eur Respir Rev. 2024; 33(173): 240085.【利益相反】著者にインスメッドからコンサルタント料を受領した者等が含まれる。

気管支拡張症の治療課題

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